公演情報 Performance

~語り継ぐバレエの軌跡~ マエストロ福田一雄のドリーム・プロジェクト スペシャル・ガラ「バレエの情景」

福田一雄卒寿を記念した1公演限りの特別開催!

マエストロ福田一雄と5バレエカンパニーバレエを愛する全てのひとに届けたい
夢の競演
バレエ指揮の草分け・バレエ音楽研究の第一人者として功績を残し、2022年 91歳 を迎え、現役で活躍するマエストロ福田一雄のもとに、日本を代表するバレエ団が一挙集結する、ドリーム・プロジェクト!

国内のバレエ文化の黎明期から、80年に渡る発展の歴史を改めて振り返り、今、惜しみなく伝えたい バレエに捧げた想いを新世代に語り継ぐ、貴重なステージは見逃せない!

開催日程2022年11月20日(日)開演:14時(開場:13時15分)
会場東京文化会館 大ホール
出演谷桃子バレエ団
東京バレエ団
東京シティ・バレエ団
牧阿佐美バレヱ団
K-BALLET COMPANY
指揮福田一雄/井田勝大
管弦楽シアター オーケストラ トーキョー
主催株式会社K-BALLET
共催福田一雄卒寿記念公演実行委員会
後援TBS
協賛Chacott / HAYAMI
協力ムジカキアラ / アイエムエス

演目

  • 「真夏の夜の夢」Act2より<東京シティ・バレエ団> 
  • 「飛鳥 ASUKA」より“すがる乙女と竜神のパ・ド・ドゥ” <牧阿佐美バレヱ団>
  • 「ドン・キホーテ」“グラン・パ・ド・ドゥ” <東京バレエ団>
  • スペシャル・トーク(福田一雄 進行:新井鷗子)
  • 休憩 20分
  • 「シンプル・シンフォニー」<K-BALLET COMPANY>
  • 「ロミオとジュリエット」より“バルコニーのパ・ド・ドゥ” <東京シティ・バレエ団>
  • 「Fiorito」より第4楽章 <谷桃子バレエ団>

*上記演目のほか、管弦楽のみでの演奏がございます。


演目紹介

谷桃子バレエ団

「Fiorito」より第4楽章

振付:伊藤範子

本作は谷桃子バレエ団の70周年記念として伊藤範子が振付けた作品であり、団の歴史と共に歩んでくださった福田先生に、これぞという作曲家をご推薦いただきました。
その作曲家、カリンニコフはロシアでは知る人ぞ知る才能の持ち主であり、「もし彼が人並みの寿命を全うしていたならば、ロシア最高の音楽家の一人になったであろう」と謳われた程の人物です。
彼の交響曲第2番はらせん階段状に上昇していくような、循環する主旋律が特徴です。そのSpiralはまさに、当団の創立から現在まで継承してきた〝伝統〟に、新しいものを取り入れながら〝革新〟する私達のサイクルそのものと、伊藤は感じ取りました。さらにバレエ団の歴史ある古典レパートリーをオマージュした振付もスパイスとして盛り込むことで、団として高次の芸術へ昇華・飛翔するイメージを表現しています。
今回は福田先生への感謝と敬意を込めて、さらに進化した作品へと再構築しております。
おそらくバレエ作品では世界唯一となるカリンニコフの楽曲と共に贈る、私達ならではのシンフォニック・バレエをご堪能ください。

  • 三木雄馬

    ネーロ

  • 馳麻弥

    ビアンコ

  • 檜山和久

    ロッソ

  • 竹内菜那子

    ロッソ

  • 田村幸弘

    ヴェルデ

  • 山口緋奈子

    ヴェルデ

東京バレエ団

「ドン・キホーテ」“グラン・パ・ド・ドゥ”

再振付:ウラジーミル・ワシリーエフ

セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」をもとにした、マリウス・プティパ振付、レオン・ミンクス音楽によるバレエがモスクワで初演されたのは1869年のこと。このバレエはその後、アレクサンドル・ゴールスキーによって大幅に改訂され、これが現在、世界中で上演されている『ドン・キホーテ』の演出の基本となりました。東京バレエ団が2001年より上演しているのは、世界的ダンサー、ウラジーミル・ワシーリエフが演出・振付を手がけたヴァージョンです。その特徴は、2幕仕立ての簡潔でスピーディーな展開と、テンポの速さが際立つエネルギッシュな踊り。舞台上の人物たちの生き生きとした演技も魅力です。
このグラン・パ・ド・ドゥが登場するのは終幕、ドン・キホーテの助けで結婚を許されたキトリとバジルの結婚式の場です。華やかなアントレ(導入部)で始まるのは、跳躍や回転、リフトなどの華麗なテクニックがふんだんに盛り込まれた主役二人の踊り。キトリの二人の友人のヴァリエーションがこれに花を添え、舞台の熱気は最高潮に達します。

  • 秋山瑛

    キトリ

  • 生方隆之介

    バジル

  • 伝田陽美

    メルセデス

  • 安村圭太

    エスパーダ

  • 長谷川琴音

    ヴァリエーション1

  • 中沢恵理子

    ヴァリエーション2

東京シティ・バレエ団

「真夏の夜の夢」Act2より

振付:中島伸欣、石井清子

シェイクスピアの戯曲を基に創られた、東京シティ・バレエ団オリジナル版「真夏の夜の夢」は、福田先生と、振付を担当した中島伸欣、福田先生とは1968年の弊団創立前から親交のある石井清子が話し合いを重ね、メンデルスゾーンが『真夏の夜の夢』を演劇として上演するために作曲した楽曲に、「無言歌集」や「美しいメルジーネの物語」などの楽曲を追加し、グランドバレエとして2003年7月に初演しました。
本日は、妖精たちの気まぐれが起こした恋騒動の末、無事に元の鞘におさまり結婚した者たちの永遠の幸せを祝福する、妖精王オーベロンと女王ティターニアのパ・ド・ドゥをおおくりいたします。

  • 飯塚絵莉

    ティターニア

  • 吉留諒

    オーベロン

「ロミオとジュリエット」より“バルコニーのパ・ド・ドゥ”

振付:中島伸欣

「ロミオとジュリエット」は世界中で愛され、多くのバレエ団でも上演されている作品ですが、本日ご覧頂くのは、東京シティ・バレエ団オリジナル版です。中島伸欣の演出、中島伸欣、石井清子振付による本作は、わずか5日間の物語を風のように一気に駆け抜けるスピード感で、命を賭して求め合う、若い二人の悲しくも美しい恋を描いています。弊団創立以来、「ジゼル」「白鳥の湖」の他、多くのレパートリーの音楽構成を手掛けて頂いている福田先生は、中島の求める疾走感を表現するための希望を快く受けとめて頂き、本作が誕生しました。
今回は、二人が初めて心を重ねるバルコニーのパ・ド・ドゥをご覧いただきます。二人が分かち合う恋の喜びをどうぞお楽しみください。

  • 清水愛恵

    ジュリエット

  • キム・セジョン

    ロミオ

牧阿佐美バレヱ団

「飛鳥 ASUKA」より“すがる乙女と竜神のパ・ド・ドゥ”

振付:牧阿佐美

「飛鳥」は生涯をバレエに捧げた牧阿佐美が生前最後に振り付けた全幕バレエ作品です。原版は1957年、母・橘秋子が「飛鳥物語」として初演。1962年には片岡良和氏に作曲を依頼し、管弦楽による全幕作品として上演しました。 
以後、時代とともに手を加え、2016年、牧阿佐美バレヱ団創立60周年記念公演において、世界に発信できる日本のオリジナル作品「飛鳥ASKA」として新制作しました。 
日本を代表する洋画家・絹谷幸二氏の美術を最新の映像技術で舞台に映し出し、創出された宇宙的な空間の中、いにしえの都・奈良を舞台に竜神に愛された舞姫の悲しい運命が壮大なスケールで描き出され、日本の美とバレエが融合したバレエファンタジーとして大きな話題を呼びました。初演以来、内外で再演を重ね、牧阿佐美バレヱ団の重要なレパートリーのひとつとなっています。
福田一雄先生には、牧阿佐美バレヱ団のみならず橘バレヱ学校や関連団体の公演で音楽監督や指揮を務めていただいてまいりました。本作品では、1965年、牧阿佐美バレヱ団の芸術選奨文部大臣賞受賞記念公演「飛鳥物語」において指揮をしていただきました。
今回は、終盤で披露される竜妃となった舞姫と竜神による、牧阿佐美ならではの色彩とニュアンスに溢れた美しいパ・ド・ドゥをお届けいたします。

  • 青山季可

    すがる乙女

  • 近藤悠歩

    竜神

K-BALLET COMPANY

「シンプル・シンフォニー」

振付:熊川哲也

「シンプル・シンフォニー」は2013年に大阪フェスティバルホールのリニューアル・オープンを飾る作品として、熊川哲也が英国を代表する作曲家ベンジャミン・ブリテンの同名曲に振り付けた抽象バレエです。曲調異なる4楽章から成る味わい深くも技巧的なこの交響曲を、文字どおり一音たりとも取り逃すことなく可視化し、クラシック・バレエの多面的な美を描き出します。超絶技巧が織り込まれた密度の濃いステップを、優雅に、ダイナミックに、そして時にコミカルに紡ぎながら、3組の男女が多彩なフォーメーションを展開する様は、まさに“生ける名画”を見るよう。高い技量と音楽性なくして踊りこなすことのできない本作は、今やK-BALLETCOMPANYの代表作の一つとなっています。
カンパニーの創立以来、福田先生は「白鳥の湖」「海賊」「シンデレラ」など、重要なレパートリー創出において、音楽見識を惜しみなく注いでくださり、熊川と深い交流を続けてきました。本作「シンプル・シンフォニー」はまさに、福田先生とともに培った熊川の音楽的経験が集約されている作品です。“シンプル”という名とは裏腹に息もつかせぬ展開で音楽と舞踊が溶け合う、華麗でエレガントな視覚美の世界をご堪能ください。


出演者プロフィール

福田 一雄Kazuo Fukuda

1931年、東京生まれ。5歳より絶対音感早期教育を受け、ピアノをポール・ヴィノグラドフ氏(Paul Vinogradoff・元モスクワ音楽院教授)に師事。1957年、日本フィルハーモニー交響楽団を指揮、指揮者としてデビュー。NHK招聘のイタリア・オペラ公演の副指揮者を務めた他、NHK・TV「世界の音楽」、テレビ朝日系列の「題名のない音楽会」の指揮者として内外の多くのソリストと共演。これまで、子供のためのバレエの作曲も多く手がける。近年は、ミュージカルの分野でも新境地を拓いた。
ライフワークとしてバレエ音楽の研究にも取り組んできた。永年、バレエ音楽の歴史、および複雑多岐にわたる楽譜の整理と蒐集を行いバレエ界に多大な貢献をしている。
シアターオーケストラトーキョー音楽監督、新国立劇場バレエ研修所講師。
受賞  舞踊ペンクラブ賞、橘秋子特別賞
著書 「バレエの情景」

谷桃子バレエ団

日本バレエ創成期のプリマとして一世を風靡した谷桃子が1949年に設立。大阪での初演がバレエブームを呼んだ『白鳥の湖』、当たり役と謳われた『ジゼル』を団の二大レパートリーとして現在も上演。また『リゼット』『ドン・キホーテ』『ラ・バヤデール』など古典名作の日本初演も飾る。振付家育成にも力を入れ、団員の在外派遣や創作作品の上演にも取り組む。谷桃子が一念を通した〝心で踊る〟その想いを総員140名が受継ぎ、舞台活動を主軸に70年を越す伝統と文化を次世代に伝えている。

谷桃子バレエ団 公式Web

東京バレエ団

1964年創設。以来、一貫して古典の全幕作品から現代振付家の名作まで幅広いレパートリーを誇る。これまで34次775回の海外公演を行い32カ国155都市を巡った。令和元年度(第74回)文化庁芸術祭大賞を受賞。近年は、東京文化会館での<上野の森バレエホリデイ>、めぐろパーシモンホールでの<めぐろバレエ祭>など地域に根ざした活動にも力を入れ、幅広い観客に親しまれるバレエ作品の上演、普及活動を行っている。

東京バレエ団 公式Web

東京シティ・バレエ団

1968年、日本バレエ界初の合議制バレエ団として設立。以来古典バレエと創作バレエを両輪として上演している。1994年より日本のバレエ団として初めて自治体(東京都江東区)と芸術提携を結び、ティアラこうとう(江東公会堂)にて提携公演を実施。当団ならではの多彩なプログラムを展開し、古典バレエの他、ウヴェ・ショルツ、イリ・ブベニチェク等の作品も意欲的に上演している。Ballet for Everyone~バレエの楽しさと豊かさをすべての人と分かり合う~というミッションの下、教育プログラムも積極的に行っている。

東京シティ・バレエ団 公式Web

牧阿佐美バレヱ団

牧阿佐美バレヱ団として1956年に活動を開始。その母体は、日本バレエ界の草分けの一人、橘秋子が1933年に設立した橘秋子バレエ研究所/バレエ団に始まる。定評のある古典全幕の他、アシュトン振付『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』、プティ振付『アルルの女』『ノートルダム・ド・パリ』『若者と死』等の近現代の名作、牧阿佐美振付『飛鳥 ASUKA』等の日本を題材とする創作まで幅広いレパートリーを上演。2014年から文京区と事業提携し、バレエの普及活動に取り組む。

牧阿佐美バレヱ団 公式Web

K-BALLET COMPANY

1999年、熊川哲也により設立。設立当初より熊川自身が古典に対して抱いてきた敬意と理想を形にすべく改訂演出した熊川版古典作品に加え、近年は『クレオパトラ』『マダム・バタフライ』等の熊川演出全幕オリジナル作品を意欲的に発表し続けている。2005年には専属オーケストラとしてシアター オーケストラトーキョーを設立。2015年、ローザンヌ国際バレエコンクール パートナーカンパニー提携。2018年、Bunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を締結。

井田 勝大Katsuhiro Ida

東京学芸大学音楽科、同大学院修了。2003年より来日オペラ団体の公演に制作助手として携わり、小澤征爾、ズービン・メータのアシスタントを務める。07年、東京バレエ団『ドナウの娘』日本初演にあたり指揮者アシスタントとして楽譜の修正を含め大きな役割を果たす。同年11月、Kバレエ カンパニー『白鳥の湖』公演でのデビュー以降、国内外の数多くのバレエ団と共演。2018年よりNHK『バレエの饗宴』を指揮する。また、世界初演となる Kバレエ ユース『トム・ソーヤの冒険』、Kバレエ カンパニー『クレオパトラ』『マダム・バタフライ』等の音楽制作を担当する。現在、シアター オーケストラ トーキョー音楽監督・指揮者。

シアター オーケストラ トーキョー

2005年、バレエを中心に“劇場”を主な活動の場とする民間運営の管弦楽団として設立。同年、熊川哲也Kバレエカンパニー『くるみ割り人形』公演での演奏が高く評価され、以降、同団すべての公演で演奏を務めるほか、国内の主要バレエ団、日本バレエ協会、ウィーン国立バレエ団、パリ・オペラ座バレエ団をはじめとする来日公演など、国内外のバレエ団と数多く共演。劇場音楽への深い理解による演奏に高い評価を得ている。


チケット情報

チケット一般発売
7月23日(土)

チケット料金
S席12,000円/A席10,000円/B席8,000円/C席5,000円/D席3,000円

チケットに関するお問い合わせ
Tel.03-3234-9999(チケットスペース)

※「文化庁 子供文化芸術活動支援事業」による 子供無料招待席を一部設けております。
申し込み詳細はこちら

チケット取り扱い

主催者先行

一般発売(7月23日(土))に先駆けて、下記の通り行います。

先行受付期間
7/19(火)10:00~7/21(木)15:00
 (7/19(火)10:00~15:00
 7/20(水)~7/21(木)10:00~12:00/13:00~15:00)
チケットスペース
電話03-3234-9999 (オペレーター対応)
※ご予約の際に、ご入金・チケットの受け取り方法をお伝えいたします。
※先行受付での子供無料招待席申し込みはできません。

主催    株式会社K-BALLET
共催    福田一雄卒寿記念公演実行委員会
後援    TBS
協賛    CHACOTT / CHACOTT
協力    ムジカキアラ / アイエムエス


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